超趣味的蹴球観戦記 Vol.18 [2012.10.13]

― 第48回 全国社会人サッカー選手権大会 1回戦 ―

みなさまこんにちは。
先日Vol.17で公開した第46回 関東社会人サッカー大会 1回戦の観戦記と前後してしまいましたが、
先月10月に東京都で開催された全国社会人1回戦の観戦にも行っておりましたので、
簡単にですが振り返らせて頂きたいと思います。

まず全国社会人サッカー選手権大会とはどういった大会かと言いますと、かつては日本サッカーリーグ(JSL)
への昇格戦として1965年にJSLと同時に創設されました。
その後各地域リーグが整備されたことにより昇格戦の役割を全国地域リーグ決勝大会(地域決勝)に譲り、
この全国社会人大会は次年度国体のリハーサル大会としての位置付けを担うようになります。
近年では上位進出チームに地域決勝への出場権が与えられるようになり、各地域リーグで地域決勝への
出場権を逃したチームの敗者復活としての側面も持つようになりました。

さて今年の大会は次年度国体の開催地である東京都にて全国有数の強豪クラブ32チームが集い、
10/13〜10/17までの5日間にわたり熱戦が繰り広げられました。

組合せはこちら。





予選を勝ち抜き関東地区から出場するのは以下6チーム。

さいたまサッカークラブ(関東1部)
FC KOREA(関東1部)
東邦チタニウム(関東1部)
横浜猛蹴(関東2部)
日立ビルシステム(関東2部)
ACアルマレッザ飯能(関東2部)

以上のように6チーム全て関東リーグ所属クラブの出場となりました。

私が観戦したのは10/13(土)の1回戦。
まずは八王子上柚木公園陸上競技場で行われたACアルマレッザ飯能の試合、
その後清瀬下宿第三運動公園サッカー場に移動し横浜猛蹴の試合を観戦して参りました。

当日は朝4:00開始の親善試合、日本代表 vs フランス代表の試合をテレビ観戦後、
僅かな仮眠をとった後9:30キックオフのACアルマレッザ飯能 vs ファジアーノ岡山ネクストを
目指しバイクに跨り圏央道を爆走しいざ八王子へ。

到着してまずはプログラムを購入。なんと¥1000!
さすがは全社、強気の価格設定です。

会場の外では無料ドリンクのコーナーがありましたので、
プログラム代の元を取るべく飲みまくりながらマッタリ。
ほとんど寝てないも同然なのでこのまま寝落ちしてしまい
そうな雰囲気です。

そうこうしているうちに、いつの間にかキックオフ!
しかも開始早々にファジアーノのゴールが決まり早くも先制。
チンタラしていたため得点を見逃す大失態、あわてて会場の
中へと突撃します。



こちらが八王子上柚木公園陸上競技場。
初めて訪れましたが手入れの行き届いた緑の天然芝が光る
素晴らしいスタジアム。

メインとバックに割と大きめの観客席、その他は芝生席に
囲まれている形です。
照明もついておりますし、地域リーグクラスでは最高レベルの
スタジアムでしょう、羨ましいです。

試合の方は五分五分か若干アルマレッザが押し気味に進めながら双方得点には至らず。
アルマレッザは試合終盤数度の決定機を得ますが決めきることができずこのまま終了。
中国地区代表ファジアーノ岡山ネクストが虎の子の1点を守り切り勝利しました。

この試合で印象的だったのがファジアーノの大応援団と、僅か3人ながら素晴らしく熱い応援を繰り広げた
アルマレッザの熱狂的なサポーター。両サポーターのチームに対する愛情をヒシヒシと感じました。
ラトルズもいつかはこのような熱狂的なサポーターに応援して頂けるようになれたら嬉しいですね!

さて、試合終了と同時にスタジアムを後にし清瀬会場まで移動しますが、その前に腹ごしらえ。
かねてより熱望していた八王子の有名ラーメン店「圓」を目指しバイクを走らせます!むしろこれがメインイベント!


休業中でした(T_T) 完全な予習不足。

さあ気を取り直して再度出発、コンビニで食料の調達をしつつ13:30開始のデッツォーラ島根 vs 横浜猛蹴の試合を
目指し清瀬に向かいます。

キックオフ直前の到着。綺麗な人工芝のグランド。
客席はバック側に仮設の小さなスタンドがあったので
そちらに腰掛けて観戦。

第1試合から観戦していたラトルズ連中数名がいるはず
ですが、かなり混雑していたので捜索を諦め一人で観戦です。

後で確認すると、第1試合の札幌蹴球団 vs 南国高知FCは
1-0で札幌蹴球団が勝ったとのこと。

【写真集 全国社会人サッカー選手権大会1回戦
  札幌蹴球団 vs 南国高知FC】
 ※8番細田賢選手撮影

白いユニフォームを着用するのが横浜猛蹴、今季は関東リーグ2部4位。
見るからに楽しそうな雰囲気でサッカーに取り組む人気チームです。

一方のデッツォーラ島根は赤黒のユニフォーム。今季は中国リーグ優勝で2連覇を達成。


試合開始から積極的に圧力を掛けて攻勢を続ける横浜猛蹴。
受け身に回った島根は自陣でのプレーが多くなりますが、冷静に対処し自ゴールにしっかりと鍵を掛けます。

相手の攻勢を受けとめながら確かな技術で徐々にフィニッシュまで持ち込むシーンも増え始めた
デッツォーラ島根は、前半39分に先制。島根が1点のリードで前半を折り返します。

後半の頭から横浜猛蹴はエースの快足鳥毛選手を投入。
するといきなり魅せる鳥毛選手、後半開始直後に持ち前のスピードで相手守備陣を切り裂き同点ゴール。




勢いに乗る横浜猛蹴は直後にも三瀬選手のゴールが飛び出し瞬く間に逆転。
まさかの連続失点に焦るデッツォーラ島根は必死に反撃体制を取りますが、逆に後半20分、
前掛かりになったところで横浜猛蹴の快足鳥毛選手をフリーにさせてしまい突き放される痛恨の失点。


しっかし鳥毛選手は相変わらず速い(^^;)
普段も途中出場からゴールを量産するため、観戦者の間では後半のこの時間を「スーパー鳥毛タイム」と呼んでるらしいですね(笑)
島根からすると面食らった状況でしょうか、明らかに情報がなかったようで、鳥毛選手はやりたい放題でした。

終盤体格に勝り良く鍛え上げられたデッツォーラ島根の猛攻が続きますが、横浜猛蹴は守備陣が奮闘しこのまま逃げ切りに成功。
3-1で関東2部4位の横浜猛蹴が中国リーグ王者デッツォーラ島根を降しました。

それにしても横浜猛蹴の皆さんは大舞台でも心からサッカーを楽しんでいて、本当に素晴らしいチームですね。
初めて観たのが2010関東社会人の坂戸シティ戦、その後昨年2011年は2度練習試合で対戦させて頂いたり、
他にも関東リーグ等数試合観戦させて頂きましたが、ずっと変わらずサッカーを心から楽しむ姿勢や一丸となって
戦う雰囲気など見習うところが沢山ありますし、多くの方々から応援される理由も頷けます。

このような県内外から愛される素晴らしいチームをお手本に、ラトルズも少しでも近づけるよう頑張っていきたいと思います。

【写真集 第48回全国社会人サッカー選手権大会1回戦 デッツォーラ島根 vs 横浜猛蹴】 ※8番細田賢選手撮影






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