超趣味的蹴球観戦記 Vol.14 [2010.10.30〜31] ― 狭山ラトルズSCの挑戦 第17回全国クラブチームサッカー選手権大会 ― え〜皆さんご無沙汰しております。大好評を頂いている(と思い込んでいる)この観戦記ですが、 今年は我がラトルズがどういう訳か好調で県1部昇格の千載一遇の好機!ということでチームのことに 集中していた事情もありましてなかなか筆が進まず、約11ヶ月ぶりの観戦記となってしまいました。 8月に行われた彩の国カップ本戦の飯能セボジータス VS 尚美学園大学などちょいちょい観戦には 行っていたんですけどね。 という訳で久々の観戦記、本来であれば第三者の立場、またはサポーターの立場として他チームの 試合観戦を行いレポートを執筆して参りましたが、今回我が狭山ラトルズSCがクラブ選手権の全国大会に 関東地区代表として出場させて頂きまして、その対戦相手の関係者や地元の方々の観戦記や、現地観戦された 方のtwitter を使用しての実況などをネット上で拝見することができましたので、そちらの記事などを紹介しながら 今回は第三者の視点を交えながら我が狭山ラトルズSCの初の大舞台への挑戦を振り返ってみたいと思います。 この観戦記の本来の趣旨とは違うラトルズ中心の記事になってしまい、観戦記を楽しみにしてくださっている 皆様の期待を裏切るような内容かもしれませんが、今後関東大会や全国大会を狙おうという他チームの方々に 大会の雰囲気が伝わり少しでも役立てて頂きたいと願いながら書かせて頂きますので、ご了承頂きたいと思います。 全国クラブチームサッカー選手権大会とは? たぶんこの観戦記をご覧になっている方々は重々ご承知だとは思いますが、まず全国クラブチームサッカー 選手権という大会の位置付けを説明させて頂きたいと思います。 アマチュアクラブが出場できる最高峰のカップ戦が天皇杯、それに次ぐのが今年度坂戸シティFCが出場した 全国社会人サッカー大会、これはJリーグやJFLを除くクラブで争われる大会で、簡単に言えばアマチュア最強を 決める大会と言っても差支えないと思います。 過去には当時関東最強ホンダルミノッソ狭山FCが3連覇を達成した大会で、現在ではJFL昇格を賭けた 地域リーグ決勝大会への敗者復活戦という側面も持っています。 今回ラトルズが出場したクラブ選手権は、以上2つの大会では出場機会を得られない県リーグレベルの クラブにも全国規模の大会を経験させてあげよう、というのが趣旨でありまして、JリーグはもちろんJFL及び 地域リーグ所属クラブは出場禁止という制限付きの大会です。 出場チームの最上位は各都道府県リーグ1部所属ですからそれぞれの都道府県の最強クラスが出場することに なりますが、埼玉県1部で予選に出場したのが与野蹴魂会1チームのみというように、他大会との兼ね合いもあり 特に首都圏では出場を回避する強豪チームも多く、必ずしも各都道府県所属の最強を決める大会という訳では ありませんが、一応名目上はJリーグやJFL及び地域リーグを除く最強クラブ決定戦ということになってます。 埼玉県大会優勝!関東大会進出! さていよいよ我が狭山ラトルズSCの今大会の軌跡ですが、まず埼玉県大会はシードの為3回戦からの 出場となりました。 ※1回戦から出場されたチームの方々には申し訳ない気もしますが、全てランダムに組合せを決めるより このような形態をとって頂いた方が過密日程で奮闘する県リーグ上位クラブの試合数も減り出場を決断 しやすく、さらに下位カテゴリーから出場されるチームの方々にとってもいきなり初戦から強豪とぶつかる こともなく勝ち上がる可能性も増え、大会もより盛り上がるのではないかなと思います。 今回埼玉県大会を運営された方々の判断は素晴らしかったと思います。以上余談でした。 初戦は県3部西部地区所属でかつてライバルとして熾烈な戦いを繰り広げた入間レガートFCと対戦し1-0で辛くも勝利。 準々決勝で市民リーグ所属の桶川SCを9-1で降し、迎えた準決勝は優勝候補筆頭、前年関東リーグ所属で今季県1部の 与野蹴魂会との対戦となりました。実は組合せ決定直後の最大の目標はこの与野蹴魂会と対戦することでした。 過去に練習試合でお世話になったことはありましたが遥か雲の上の名門、当然公式戦で対戦する機会もなく、 実際に対戦することが決まった時はそこで一つの目標を達成、あとは試合を通じて少しでも学ぶことができれば という心境でした。 試合では経験豊富な試合巧者与野蹴魂会に2点のリードを奪われますが、勢いに勝るラトルズが後半怒涛の反撃で 逆転勝利。古くから在籍する関係者にとっては公式戦で名門を破る、まさに夢のような歴史的な出来事でした。 続く決勝では名門を倒した勢いそのままに、同じ県2部のライバル FC elf を降し埼玉県大会優勝、関東大会へ 駒を進めることができました。
関東大会準優勝!全国大会出場決定! 大舞台での経験が皆無のラトルズ、ここからが割と大変だった気がします。 関東大会で適用されるであろうユニフォーム規定に合わせ各自ユニフォームの修繕を行ったり、プレー中のマナーや ベンチマナーなどの教育もスタートさせ埼玉県代表にふさわしい立ち振る舞いを身に着ける努力も行いました。 私個人もJFAハウス(日本サッカー協会)で行われた抽選会及び監督会議に出席し関東各都県の強豪チームの皆さんを 前に極度の緊張を味わったりと、大会の規模の大きさを痛感した出来事もありました。 関東大会組み合わせは持ち前の強運を発揮し、神奈川県1部の名門六浦FCや群馬県1部首位で全社にも出場した tonan前橋サテライト、東京都代表のFC駒沢Griffin の3強全てが反対のブロックに固まるという珍事。 同時に関東大会を突破して全国大会へ駒を進めることが目標でなく義務に変わり、大きなプレッシャーも 味わうことになりました。 9月18日から栃木県で開催された関東大会では、初戦茨城県代表カミーザ・ドゥジィFCと対戦、1点のビハインドを 後半跳ね返し準決勝進出。全国大会進出の懸った準決勝は山梨県代表の忍野FCから後半5点を奪う快勝。 決勝戦の相手は1回戦で群馬県代表tonan前橋サテライト、準決勝では神奈川県代表の六浦FCと、各県1部上位の 強豪を僅差で降した東京都代表FC駒沢Griffinとの対戦となりました。 試合はFC駒沢Griffinの組織的な守備に何もさせてもらえずPK戦の末敗退しましたが、見事関東第2代表で全国大会 出場という名誉を手に入れることができました。
また、この関東大会ではクラブ所属選手とそのご家族ご親戚の方のご厚意で一軒家を丸ごとお借りし、 大会期間中の3日間チーム全員で一つ屋根の下で共同生活を送り、更に結束を高めることができました。 私個人も、初めてマッチコミッショナーを置いたゲームで県内大会では味わえないえない緊張感のある マッチコーディネーションミーティング(マネージャーズミーティング)に3試合とも参加させて頂き、 監督としてチームをまとめることの責任感、自覚がこれまで以上に強くなりました。 全国大会の決戦地、新潟へ! 全国大会は10月30日に開幕し最後まで勝ち進めば11月3日まで5日間という長丁場です。 私は大会前日の10月29日に行われた開会式兼監督会議に出席するためチームとは別に一人前日入り。 某ホテルで行われた監督会議もこれまた重厚な雰囲気で、さすがJFA主催の大会だけあり演出の高さも実感しました。 そして試合当日、早朝地元狭山を出発し現地入りしたチームのメンバーと合流、いよいよ狭山ラトルズSCの挑戦が始まります。 1回戦、地元クラブFCシバタに延長戦の末勝利! 初戦となった1回戦は最後まで固さが取れず、大応援団を背に地元クラブの意地を見せるFCシバタに苦しめられますが、 延長戦の末辛くも4-2で勝利を挙げ2回戦へ駒を進めることができました。 地元新発田市のFCシバタを応援する方の観戦記を見つけましたので、紹介させて頂きます。 激闘!FCシバタ。 by AVANTI TOHO SC 開催地から出場のFCシバタの試合ということで観客も多く、私たちにとっても貴重な経験になりました。 さらに驚いたことに、翌日の地元紙のスポーツ欄を見ると写真入りでデカデカとラトルズ戦の記事が。 地元FCシバタと対戦させて頂いたお蔭で本当に良い記念になる素晴らしい試合を経験することができました。 2回戦、FCバレイン下関の粘りに屈しベスト16で散る! 2回戦はかの有名なJAPANサッカーカレッジにて、中国地区代表で山口県1部所属のFCバレイン下関との対戦でした。 この試合、現地で観戦されていた方が twitter で実況されていたようで、実況とそれに対するバレインの地元下関の 方々の反応を拝見することができましたので紹介させて頂きます。
こう時系列に読んでいくと試合の光景がまるでついさっきのことのように蘇ってきますね。 私も埼玉の自宅に帰宅してから読んで、非常に楽しませて頂きました。 遠く下関からこの twitter での実況を通じて観戦?されていたFCバレイン下関を応援する方のブログも ありましたので、紹介と、ラトルズに関する部分の引用もさせて頂きたいと思います。 FCバレイン下関 2-1 狭山ラトルズSC(新潟・ジャパンサッカーカレッジ) by FCバレイン下関を応援するブログ
また、別のエントリーでは、
このように色々な記事を拝見させて頂き、全国の舞台に少しでも足跡を残せたこと、対戦した方々に僅かでも 影響を与えることができたのであれば本当に幸せなことで、それだけでも出場した甲斐があったと思います。 この観戦記をご覧になっている県内他チームの方々、勝ち進めば本当に面白い大会です。 それぞれのチームに事情があり全てのチームが出場を決断するのは難しいかもしれませんが、 来季は是非チームの方々でよく相談して前向きにご検討頂きたい! 確かに、平日が跨りますから社会人の選手には仕事を休んでもらわなければなりませんし、 宿泊費、交通費、食事代など毎日チームで10万円単位で札束が飛んでいくなど金銭的負担も 大きいですが、大丈夫です!根拠はありませんが(笑)、何とかなります! しかも来年の開催地は千葉です!通えます!皆さんで切磋琢磨し県勢初の全国優勝を目指しましょう! 最後になりましたが、今回ご協力頂いた方々、ご支援ご声援を頂いた方々、全ての方に心より感謝申し上げます。 本当にありがとうございました!
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